ガラスの反射と透明性がつくる、空間認識が揺らぐインスタレーション作品

2026/05/26
ガラスの反射と透明性がつくる、空間認識が揺らぐインスタレーション作品

一見すると、水面のようにも見える神秘的なこの空間。
実は、一面にガラスが敷き詰められた大型インスタレーション作品です。

こんにちは!広報担当のカガミショウコです。
本作品は、アーティストの小宮太郎様によるもので、1月に京都文化博物館にて展示されていました。

ガラスの持つ反射性と透明性を存分に活かした作品です。
実際にこの目で見てまいりましたので、ぜひご覧ください。

空間の印象を変えるガラスの力

展示が行われたのは、京都文化博物館です。
旧日本銀行京都支店として使われていた歴史ある建造物で、美しい空間が印象的でした。

その空間一面に設置されたガラスに周囲の景色が映り込み、ガラスと現実の境界が曖昧になるような見え方をしていました。

ガラスは透明な素材のため、空間を遮ることなく自然に溶け込み、神秘的な印象を与える展示となっていました。

それでは実際の様子を、写真でご覧ください。

 

作品ギャラリー

■京都文化博物館

 

■別館ホール 特別展示:小宮太郎さま
「半透明なポートレート ー幽霊の足(を描く)、嘘の花(を見つめる)」

至る所にガラスが使用されていました。

表紙も半透明な紙素材。

 

では、実際の展示空間をご紹介します!

 

 

 

 

ホール全体が作品になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品に込められたテーマ

今回の展示では、ガラスの反射性と透明性を活かし、光や身体像が重なり合うような空間がつくられていました。

実際にその場に立ってみると、どこまでが現実で、どこからが映り込みなのか分からなくなるような、不思議な感覚に包まれます。
まるで水面の上に立っているかのような、神秘的な空間でした。

「見ることの不確かさ」や、そこにあるようでつかめない存在を表現したものとのことです。

会場では、小宮さまがこの空間の中に佇み何かを描かれていたのですが、その姿もまた、実在しているのか分からなくなるような不思議な存在に見えました。

これも「そこにあるようでつかめない存在」ということかもしれません。

私の訪れた日にはいなかったのですが、時々幽霊が登場していたそうです。(!)
目には見えなくても、その日もどこかにいたのかもしれません。

ガラスという素材を通して、空間そのものが揺らぐような、不思議な感覚を体感できる作品でした。

ご使用いただいたガラスについて

今回ご使用いただいたガラスは、長方形の角磨き仕上げのものに加え、ピアノを囲む部分には、その形状にあわせた曲線加工が施されています。

実際に会場で見てみると、ピアノのフォルムにぴったり沿うようにガラスが配置されており、空間全体の一体感がより強く感じられました。

■グランドピアノ形状への加工

■角磨き仕上げ

ガラスが生み出す空間表現の可能性

作品を実際に拝見して、ガラスは単なる素材ではなく、空間そのものの印象を大きく変える力を持っていると改めて感じました。

一面にガラスが使用されることで、空間は反射によって広がり、実際以上の奥行きを感じさせます。

小宮太郎さまと少しお話させていただいたのですが、「空間がガラスに反射するところをぜひ見てください」とおっしゃっていたのが印象的でした。実際に、映り込みによって生まれる空間が、強く印象に残りました。

ガラスは、使い方によって空間の見え方や感じ方を大きく変えることができる素材です。

展示空間だけでなく、店舗や建築など、さまざまなシーンでその可能性を活かすことができるのではないでしょうか。

おわりに

京都文化博物館 別館ホールという、明治の洋風建築の中で、一面のガラスが空間を揺らすような、不思議な感覚を味わえる機会は、この先もなかなかないのではないかと思っています。

この記事を書き終えた今、あらためて貴重な体験ができたと感じています。

今回のインスタレーション作品を実際に拝見し、ガラスという素材がここまで空間の印象を変えるのかと改めて感じました。

普段はあまり意識することのない「見え方」や「感じ方」に気づかされる、非常に印象に残る展示でした。

コーワでは、こうした空間演出に使用されるガラスの製作も行っております。
用途やご希望に応じてご案内しておりますので、お気軽にご相談ください。

ライター

カガミショウコ

カガミショウコ

この仕事に関わってから、鏡やガラスの美しさ・魅力に夢中に! 「鏡やガラスって、こんなに面白い!」魅力を発信中。

コーワガラスショップコラム